2018年10月25日木曜日

北部交流会開催される!

10月23日()北部交流会を開催しました。

 第1部では、講師に太田善隆さんを迎え水墨画のお話、展示、そして実演をしていただきました。太田さんは、平成10年に岡山県を退職され、岡山県職員退職者会の会員でもあります。「日本固有の文化でもある水墨画、伝承してゆくのも習うのも私たちの務めではないか」と、今回の公演を受けていただきました。

 水墨画を始めたきっかけは、「退職後の生活の中に何か好きなことを見つけて、潤いのある生涯を送りたいと考えました。健康的で友好を保つゴルフの他に、一人でも何時でもできるものは?そのときに頭に浮かんだのが、いつかローカル新聞で見た事のある、皿の中のカレイの墨絵だったのです。」と話されていました。

 水墨画とは、中国の禅宗の僧侶の遊びが始まりで、室町時代のころから日本へ伝わり独自の技法で伝承されてきたそうです。
太田さんは、現在、北九州市の齋藤南北(故人)が始められた現代水墨画を習われているとのことです。「墨の濃淡、にじみ、ぼかし、を利用して、物の本質を表す、而も筆数を少なくして簡素化して表現する精神性の高い技法。作品の評価される部分が水墨画であれば、単色程度は可。筆作りは、調墨と言われて筆の中に濃淡の階調を作り、すべての物を描きます。筆使いは、主に直筆と側筆です。」と言われていました。

所属されている南北墨画会は、東京、大阪、滋賀、岡山、九州に支部があるそうで、岡山支部は津山にあり、大谷南椛先生が支部長で南椛墨画会も主宰されているそうです。南椛墨画会は、会員150名、大谷先生と道号をもらっている16名(太田さんは2001年に同号「南啓」を受す。)で運営にあたっており、教室の指導、小中学校への出前教室、外部講師による研修会、スケッチ旅行など行い、色々な展示会にも積極的に参加されているそうです。

今回は、水墨画30点、掛け軸10点を展示してくださり、鑑賞させていただきました。また、実演として基本的な筆使いを教えていただき、木の葉や竹などを描いてくださいました。
第2部の懇親会は、参加者全員が近況を含め自己紹介を行うなど、和やかな雰囲気の内に終えることができました。