社会福祉士(エンディングソーシャルワーカー)
終活カウンセラー 上級
川上 恵美子
私と一人暮らしの母には毎朝の約束があります。
朝、母が起きたら『必ず私へ電話をかける』事です。数分ですが、声を聞く事で安心しますし、その日の健康状態や予定なども知ることができます。孫とも「おはよう」と毎日会話をすることもできます。
『私達はいつか必ず死ぬ時がきます』
それはいつか分からないけど、私達は大切な人との別れが近くなると寂しさと同時に様々な決断を迫られることになります。
『介護、医療、延命の事。お葬式、お墓、財産など沢山の事』
いつか本人に代わって最終決断を迫られる時がやってきます。あなたは大切な人のことを良く知っていますか。例えば、好きな食べ物、嫌いな食べ物、趣味や交友関係、今の健康状態や、青春時代の話など。
『もっと沢山話をしておけば良かった』と思う日は必ずやってきます。
一度考えてみてください。大切な人と「あと何回話せるのか。あと何回会えるのか。あと何回ありがとうを伝えることができるのか。」
最期が近づいて話をすることになると、縁起でもないと思いこんで話ができなくなることがあります。
『大切な人との時間』には限りがあります。
私も毎朝の母との電話を通じて、沢山の気付きと元気をもらっています。皆様も『話をしておいて良かった』と、最期の日を笑顔で迎えられることを願っております。