2022年10月21日金曜日

終活のすすめ25回 大切な人へのラブレター      ~世界で一つだけのオリジナル会葬礼状~

 


社会福祉士(エンディングソーシャルワーカー)

  終活カウンセラー 上級         

          川上 恵美子


  

   私事ですが、数年前に実父を見送りました。6月に病が分かり、前向きに治療に向き合っておりましたが、短い期間で別れの時は訪れました。

葬儀の中で会葬礼状を作成する際に、会葬頂いた方への感謝の気持ちと、父のことを知って頂きたいという思いがあり、私たち子供たちの気持ちを形にしたオリジナル会葬礼状を作成しました。

最近、葬儀社によっては、10分程度の電話インタビューで、礼状専門のライターさんがこうした文章を作成してくれるサービスもあります。お葬式に会葬頂く方の中には、生前の故人をよく知っている人もいれば、故人の家族とのお付き合いで参列してくださる方もいます。故人を知らない方々にも、こうした会葬礼状はとても良いと思います。

普段なら「なんて声をかけたらいいのだろう」と思うかもしれませんが、故人のことを知ることで「素敵なお父さんだね」と皆様にお声かけ頂けたことが、今も私たち家族の心の支えとなっています。その支えで母も元気を頂き、その後の満中陰志の挨拶状は、母の言葉でオリジナル挨拶状を作成し、また想いを紡ぐことができました。