2016年10月18日火曜日

2016 全国高齢者集会開催



 2016全国高齢者集会は、全国から退職者連合の会員約2,000名が参加して、

9月28日、午後1時から文京シビックホールで開催されました。

「長寿をみんなで喜びあえる社会を」を合言葉に参加者は集会後、鳴り物(タンバリン、カスタネット)を片手に、東京ドーム、後楽園遊園地の横をデモ行進をしました。

「集会アピール」の一部を掲載します。

 参議院選挙が終わるまで、政府・与党がひた隠しにしていた2015年度GPIF(年金積立金管理

運用独立行政法人)による年金積立金の運用実績は、5兆3098億円の損失であった。

本年度に入って4~6月期も、5兆2491億円の損失である。そもそも安倍政権は2014年10月、

円高誘導・株価引き上げのために比較的安定している国内債券中心の運用を見直し、国内外

の株式比率をそれぞれ25%に引き上げるリスク性の高い運用に切り替えたのである。

 だから「短期的には損失が出ても、今すぐ年金支給に影響が出るわけではない。運用は

長期的に見るべきだ」と繰り返している。しかし年金の支給額は今でもじりじりと目減りしているし、

長期的な視点で見るなら、景気対策のための運用を変えない限り公的年金に対する将来への

不安は募るばかりである。

  だれもが安心して老年期を迎えることができる社会保障制度を維持するには、何をおいても

雇用の安定と、子供を産み育てやすい社会環境が重要である。しかし、歴代自民党、自・公政権

は、それとは反対に労働基本権や労働者派遣法の緩和・改悪を推し進め、不安定雇用労働者、

低賃金労働者を増やし続けている。

 昨年の通常国会では生涯派遣につながる労働者派遣法の改悪を強行し、これでもかとばかりに

残業ゼロ労働や、金銭解雇を可能にする労働法制の改悪を推し進めようとしている。

 また社会保障制度に目を向ければ、政府・与党は「国の財政運営の最大課題は、増大する
社会保障費の抑制」だとして、なりふりかまわず、年金・医療・介護などの給付の削減と負担増
を押しつけている

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 退職者連合は、誰もが生き生きと安心して暮らせる社会にするため、長寿をみんなで喜び

あえる社会にするために、本日の高齢者集会を機に中央・地方の連帯を強め、地道ではあっても

粘り強く闘い進もうではないか。

          2016年9月28日

                日本退職者連合2016全国高齢者集会