2015年11月26日木曜日

「終活」のすすめ⑫ ~Let’s 孫活(まごかつ)!~


「終活」のすすめ⑫ 

~Let’s 孫活(まごかつ)!~


終活カウンセラー 川上 恵美子




『幼老複合施設』が注目されている事を皆様はご存知でしょうか。

これは子供達と高齢者が触れ合う事が出来る施設で、例えば「保育園+老人ホーム」

「学童保育+老人ホーム」などの形式で運営される施設の事です。



高齢者の方にとっては、子供達の元気な声や表情を見ることで、自然と笑顔が増え、

感情機能や運動機能も回復したとの結果も出ています。



また子供達にとっては核家族化が進み、自分達のおじいちゃんやおばあちゃんと接する機会が

少ない中、毎日の生活で優しい眼差しを感じ、 色々な事を学ぶ事もでき、経験はもちろん、

子供たちの心身の発達にも良い影響がでると考えられています。




昔は一緒に生活する事が当たり前だったと、皆様は改めて感じているのではないでしょうか。

私自身は日常生活の事は両親から、そしてご先祖様の事や歴史の事、

伝統や行事については同居していた曾祖母から教わりました。

共働きの両親でしたが、いつも学校から帰ると「おかえり」と笑顔で待っていてくれて、

私は曾祖母が大好きでした。


そして一歩外へ出ても、近所の人が声をかけてくれ、何かあるといつでも手助けしてくれました。

その感謝の思いがあるので、高齢者の方々が出来ない事は自然とお手伝いしようという

気持ちになります。


三世代が同居する過程も少なくなってきた今、ご高齢者と子供たちが触れ合い、

にぎやかな笑い声と穏やかな語らいが響きあう場所が増え、人や伝統を「譲り」「育む」場所を

作ることが必要です。



血縁関係が無くても、子供達がお隣のおじいちゃんやおばちゃんの事を考えることができる様に

育つサポートするには「孫活」が大切です。

「Let’s孫活」で自分とこれからの未来の子供達の為にも明るい豊かな暮らしを作りましょう。



次回は『岡山のお葬式事情』をお伝えします。