2014年2月28日金曜日

「終活」のすすめ③ ~モノを引き継ぐ為の老前整理とは~

「終活」のすすめ③
     ~モノを引き継ぐ為の老前整理とは~
     終活カウンセラー 川上 恵美子


 現代社会にはモノが多く、また皆様の世代の方々は 「もったいない」の精神が非常に強くモノを捨てることが出来ないのが現状です。
ただ、遺族が葬儀後に最も困る事の中に「遺品整理」があります。  遺品整理は大変で時間がかかるだけでなく、大切な人の遺品を処分 するという事は、遺族の心の負担にも大きく影響します。
「終活」は気力・体力・判断力が必要なので、元気な時に「老前整理」をする事が大切なのです。
 「老前整理」は①「自分のための整理」と②「残される 家族への整理」の二つに分かれます。①は不要な物を 処分する事で家の中や自分の心がスッキリします。②は遺品や財産内容を整理し相続トラブル防止に役立ちます。
 最初は①「自分のための整理」からはじめて下さい。当たり前の事ですが、片付けば部屋も気持ちもすっきりします。毎日の掃除も楽になり探し物が減り、転倒防止だけでなく災害時の落下物の防止にもなります。
驚くかもしれませんが、足の踏み場がないお宅は緊急時に救急隊員が担架を運び入れることができなかったり、部屋中に物があった為、  火災時に火の回りが早く救助が間に合わなかった事も多くあるのです。
 「老前整理」をすることで気持ちも生活も安心につながります。それだけでなく意識が変わり、行動が変わり、人生が変わるのです。
 次回は具体的な「老前整理」の実践方法についてご紹介をさせて頂きます。