2014年2月28日金曜日

「終活」のすすめ⑤ ~老前整理をはじめよう(物の整理編)~

「終活」のすすめ⑤
     ~老前整理をはじめよう(物の整理編)~                     
     終活カウンセラー 川上 恵美子


 「部屋数も収納スペースも十分あるのに全く物が片付かない」
セミナーではこうしたお悩みを耳にします。
 その方のお宅を拝見すると、押し入れや納戸にも物がぎっしり
詰まっています。気力も体力も低下している為、必要な物が家にあっても取り出せず、買わざるを得ない状況。そうなると物はますます増え、置き場所も無いことで部屋中に物があふれているのが現状です。
 「老前整理」の特徴は「いる物」と「いらない物」を区別し、「いらない物」は「捨てる」ことが必要となります。
 「捨てる」には今後の老いていく自分と向き合い、「なぜ片付ける必要があるのか」を考え、自分なりにルールを決めて取り組んでみて下さい。
 例えば「1日10分片づける」 「1日3個不要な物は捨てる」
「10年以上着てない洋服は処分する」 など自分なりのルールを決めて下さい。また無理なく長続きさせることが大切です。
●「一度に片づけようとしない」
物を整理し捨てるのは気力も体力も勇気も必要。1日10分などと時間を決めて無理なく続ける。
●「片づける前に収納用具を買わない」
物をしっかり減らし終えた段階で必要であれば購入。先に購入すると、物が移動するだけの結果になり、場合によっては更に部屋のスペースをとるだけになる。
●「家族の物には勝手に手をつけない」
家族であっても価値観は違います。まずは自分が始めてみて、家族と話し合いながら取り組んでみて下さい。
●「『使う』と『使える』は別に考える」
『使える』で考えるとほとんどの物は使えます。今後の生活の中で自分が『使う』かどうかを基準に考えてみてください。
 まずは「自分なりのルールを決める」ことから始めて下さい。  次回は老前整理(人間関係・思い出編)をご紹介します。