2016年8月18日木曜日

「終活」のすすめ⑮「岡山葬儀事情③~ お葬式の在り方を考える~」

          
       
「終活」のすすめ⑮

「岡山葬儀事情③~ お葬式の在り方を考える~」

終活カウンセラー 川上 恵美子





最近はお葬式の簡素化が進み、葬式をしないでそのまま火葬場に行く

「直葬(ちょくそう/じきそう)や、火葬した後で遺骨を引き取らない 「0葬(ぜろそう)」と呼ばれる

葬儀を選ぶ人も増え、岡山でもこの形式選択する人が出て来ている。

理由としては、以前は「身寄りがない」が多かったが、最近は本人側の「残された家族に迷惑を

かけたくない、負担をかけたくない」や、家族側の「経済的に余裕がない」、

そして両側での「葬儀の必要性が分からないので不要」という理由もある。



昔の様に義理や見栄で葬式を行う必要はないが、規模の大小に関わらず、

故人を感謝の気持ちで送ることはいつの時代も大切な事である。



前回、私は「お葬式」は自分の為だけでなく「残された大切な家族」の為にも

必要だという考えを述べた。



いつも近くにいてくれた人がいなくなったら、あなたはどうなるだろうか。

「大切な人を亡くす」というのは心身共にとても辛く苦しい事である。

でも「死」という経験から、命の大切さを知り、これからの人生を考え、

死から始まる新しいつながりを得る事も出来るのだ。



葬式は「大切なつながり」を作るとても重要な場である。 

大切な人の事を知ってもらい、語り合い、想いを共有する事は、残された家族が

これからを生きていく上での希望となり、支えてくれる人との大切なつながりの場になるのだ。




その希望は、これからの人生の「生き方」「活き方」「逝き方」を考える 自分の力となる。



そして悔いなく見送れたことで、心穏やかに手を合わせ偲ぶ事ができ、

ご先祖様とのつながりも感じることができるのだ。



葬儀事情がめまぐるしく変化しても、葬儀の在り方を考え、

納得して見送る知識と考え方を持っておくことは大切である。





次回は「岡山葬儀事情④~お葬式で必要な知識とは~」です。