「終活」のすすめ⑰
「岡山葬儀事情⑤
~葬儀の形式(種類)を考える~」
終活カウンセラー 川上 恵美子
葬儀の打合せにおいて、「葬儀の形式は?」と必ず聞かれる。
お葬式の形式(種類)を考える時に必要なことは、形式は「宗教」の事で、仏教であれば仏式、神道であれば神式、宗教が無い場合は無宗教式などがある。
もし自分は無宗教で考えていても、菩提寺がある場合、戒名がないとお墓に納骨させてもらえない事もあるので、宗教の自由とは言われるが、本人の希望だけでなく、送る側の意向も聞いて、よく話し合い決める事が大切だ。
葬儀の種類としては「一般葬」と「家族葬」、「直葬(ちょくそう/じきそう)」が挙げられる。
「直葬」とは宗教・儀礼を省略したもので、「火葬」のみを目的とし最も費用を軽減できるが、十分なお別れができない場合もある。
では「一般葬」と「家族葬」の違いは何だろう。葬儀の内容に明確な違いはないが、葬儀に「呼ぶ人を限定する(家族葬)」か、「しない(一般葬)」かである。
●一般葬は会葬者を限定せず、広く葬儀を知らせて、参列したい方が自由に参列できる。
メリット :家族・親族以外にも故人の生前の縁を大切にできる。
デメリット:人数・費用の予測が難しい。
遺族の面識のない方々も参列され、
対応等でゆっくりお別れの時間がとれない場合もある。
●家族葬は会葬者を限定し、家族や親族以外に、親しい方々に参列を依頼して行う。
メリット :人数・費用の予測がある程度可能で、
参列者はご親族や近しい方なので、ゆっくりとお別れができる。
デメリット:葬儀後、参列できなかった方への対応が必要。
葬儀の形式(種類)をどう希望するかを考える中で、自分の人生で「大切な人」について改めて考えて欲しい。
次回は「岡山葬儀事情⑥~事前相談のすすめ~」です。