社会福祉士(エンディングソーシャルワーカー)
終活カウンセラー 上級
川上 恵美子
「QOL(クオリティ オブ ライフ」という言葉をご存知でしょうか。
「人生の質」、「生活の質」などと訳されることが多く、私たちが生きる上での満足度(幸福)をあらわす指標のひとつです。
最近では、医療・介護などさまざま分野で注目・活用され始めています。まだまだ一般的な言葉として浸透していない部分もありますので、今回は高齢者における QOLについて考えてみたいと思います。
QOLには客観的評価として
「健康状態(体力や認知力の向上)、経済状態(世帯の所得や貯蓄が十分)、社会的環境(地域活動などの社会的参加)、生活環境(安定した住まい、住まいの周囲の環境が安心・安全である、近所に頼れる身内や知り合いがいる)」、主観的評価として 「個人の充実感や満足度」などがあります。
QOL向上の為には、『自身が健康であること、ある程度の経済水準を保っていること、近所に一緒に時間を過ごす知り合いがいること、物事への意欲・関心があること』などがQOLを保つために必要とされます。また、健康状態・経済状態・社会的環境・生活環境の充実が得られることで、QOLを高める活動の幅を広げることができるとも考えられます。
『何をしている時が幸せですか』
『あなたにとっての生きがいとは何ですか』
『これからをどう生きていきたいですか』
超高齢社会の日本において、健康寿命(自立して生活できる時期)を延ばして、 生涯にわたって活き活きとした生活が送れるように、私達自身のQOLを高める為に何が必要かを考えてみてはいかがでしょうか。