イチゴ農家になった
山根 哲夫さん(67歳)
2009年(平成21年)退職
2017.2.16イチゴハウス訪問(野田雄一郎)
退職後イチゴ栽培をしている邑久町向山の山根さんのハウスを訪ねました。
ハウスが2棟あります。
青々とした苗がたくさんあり、真っ赤な実がところどころついています。
収穫間近のイチゴ |
みごとなイチゴですね。いくらぐらいあるんですか。
[山根]
苗は約4千本あります。
[野田]
退職後、イチゴ農家をされていますが、
これまでの経緯を教えてください。
高設栽培のイチゴハウス |
退職する2年前から準備をしました。
退職前にハウスの材料を購入し、自分で作りました。
退職後に、さらにもう1棟を自分で作りました。
現在、ハウスは2棟で800㎡あります。
[野田]
これまでの苦労話があれば教えてください。
[山根]
いろんな人に聞きながら手探りでここまでやってきました。
最初は「さちのか」を作っていましたが、今はすべて「紅ほっぺ」を作っており、
邑久と長船の直売所に出荷しています。
1箱4パック入りを平均毎日17~18箱出荷しています。
作り出して2年目に苗が炭そ病で全滅し、この時は大変でした。
その後は病気にもならず順調に大きくなっています。
これまで良いと言われるものはすべて試してみました。
土ではなくもみ殻のくん炭を使っており、消毒はハダニ予防のため年2~3回程度しかしません。
イチゴの花粉を運ぶミツバチ |
1粒食べてみましたが、甘くておいしいです。
それにミツバチがたくさん飛んでいますね。
[山根]
できるだけ自然な環境で育てるよう、
ミツバチもたくさんいます。
糖度は12度以上あります。
おいしい、甘いとのことで、指名してもらっており、
赤穂の方からも買いに来られるようになりました。
[野田]
イチゴ農家の年間スケジュールを教えてください。
[山根]
イチゴは12月から4月まで出荷します。
5月からは次の準備をします。
親苗を植えてから収穫するまで15ヶ月かかります。
それの繰り返しです。
[野田]
退職後、何をしようかと悩んでいる後輩もいると思いますが、
何かアドバイスをいただけますか。
[山根]
退職する前から後のことを考えて、残りの人生を無駄にしないようにしてほしい。
農地も3反ありますが、米作り以外のことをしようと思い、イチゴ作りを始めました。
後5~6年は続けていきたいと思っています。
真っ赤に熟れたイチゴ |