「終活」のすすめ⑭
「岡山のお葬式事情② ~自分のお葬式を考える~」
終活カウンセラー 川上 恵美子
あなたは、自分のお葬式について考えたことはありますか。
「そんな事を考えるなんて縁起でもない」
と思う方も多いはずです。でも大切なご家族のことを考えると
「自分が死んだあと、残された家族は大丈夫だろうか」とご心配になるかたも少なくないはずです。
「お葬式は必要でしょうか」という質問を受ける事があります。
人が亡くなって必ず必要なことは、死亡届の提出と火葬(埋葬)が法的な義務であり、
お葬式は義務ではないです。
「お葬式」は自分の為ではなく「残された大切な家族」の為に必要だと私は考えます。
人は一人では生きられない。ご家族が「大切な人の死」を受けいれ、向き合い、
折り合いをつけて生きていく為には、周囲に支えてもらう事が必要で、
その時間や場の最初になるのがお葬式なのです。
もしもの時は突然訪れます。大切な人を失うとういうことは、
残された人にとってどれだけ心身共に辛いことでしょうか。
でも悲しみにくれる暇もなく、葬儀の準備を淡々とすすめていかなければなりません。
悲嘆にくれる中、冷静な判断力が持てない方がほとんどです。
こうした状況ではお葬式は慌ただしく、
葬儀社に言われるままにあっと言う間に終わってしまうのです。
「これで本当に良かったんだろうか」
「もっとああしてあげたかった」
あなたの家族にはこうした後悔を出来ればしてほしくないのです。
家族で決めておくべきことができていればこうした事はなくなります。
次回は「岡山葬儀事情③~知っておきたいお葬式の基本~」です。